嘔吐だけじゃない!様々なつわりの症状と乗り切るための対策
妊娠してしばらくすると、女性を悩ませる「つわり」がやってきますね。
もちろん、妊娠した女性全員がなるわけではありません。
つわりの症状が全く無いまま出産したという方もいます。
実は、つわりのメカニズムというのは、現代でも解明されておらず、なぜつわりが起こるのか、起きない人もいるのは何故なのかというのは謎のままなのです。
どんなに長くても出産が終われば、つわりは収束するわけなので、本腰を入れて研究するまでもないということなのでしょうか。
さらに、妊婦を色々薬などで研究するわけにもいきません。こうした理由で、つわりのメカニズムは解明されないのではないでしょうか。
でも、この十月十日(とつきとおか)を、本当に苦しんでいる女性がいるのです。
いつの日かこのメカニズムが解明されて、つわりで苦しむ妊婦がいなくなることを願ってやみません。
この記事では、つわりの症状や対策、について、ご紹介します。
嘔吐だけじゃない!様々なつわりの症状と乗り切るための対策
漫画やドラマで、女性が急に口元を抑えてお手洗いに駆け込んで、妊娠が発覚する、というようなシーンを見かけますよね。
個人的に私は、このようなシーンが多用されることで、世間では「つわり=嘔吐」というような刷り込みになっているのではないかと思います。
でも、つわりには、嘔吐だけではなく様々な症状があるんです。このことがぜひ、世間に広く認知されてほしいなと思っています。
吐きつわり
症状
女性にも男性にも認知度の高い嘔吐の症状です。
「酸っぱいものが食べたくなる」というのは、この吐きつわりの特徴です。
食べると気持ち悪くなるため、さっぱりとしたものを好むようになります。
私の場合は、オレンジジュースや、お寿司が食べたかったです。酢飯が食べやすかったのでしょう。
お寿司を食べた後に全部吐いたときの悲しさときたら、形容しがたいものがあります。
すいかも食べやすかったですね。あと、謎にカレーヌードルは食べられました。スパイス効果なんでしょうか。
酷いケースになると、水を飲んでも吐いてしまうため、栄養や水分が摂取出来ず、痩せてしまう人も(=妊娠悪阻)
対策
一日三食という普段のスタイルは止めて、少しずつ一日に何度も小分けにして、食べられるものを食べる、ということがおすすめです。
食べられるものが無いか、探してみましょう。運動を兼ねてスーパーなどを歩いてみると、これなら食べられそう、という出会いがあるかもしれませんよ。
あまり食べられないときは、ポカリスエットなどのイオン飲料、経口補水液、などで水分を摂ったり、栄養補助食品などで、栄養を補ってあげると良いですね。
▼経口補水液はネット通販でまとめて購入できますよ
食べつわり
症状
空腹になると気持ち悪くなるという症状です。
世間で広く知られているというわけではないようですが、経産婦には割と認知度が高いつわりですね。自分が経験していなくても、周りの妊婦の誰かしらが経験していて知っているということが多いようです。
私の場合、妊娠中も働いていましたので、仕事が終わると職場に隣接するコンビニに駆け込んでイートインコーナーで食べて帰ったりしていました。
対策
空腹になるのは、食事の少し前の時間です。朝起きたとき、昼食の少し前、夕食の前、
このタイミングで空腹にならないように、すぐ食べられるものを常に携帯しておくと良いですね。ちょっとしたお菓子など。わたしはおせんべいでした。材料がお米ですから、腹持ちが良いのでおすすめですよ。
ただ、妊婦は太るのは厳禁です。妊娠中毒症や妊娠糖尿病になってしまう危険性があります。なので、低カロリーなこんにゃくゼリーや昆布なども利用してみて下さいね。
▼小分けのパックなら小さめのサイズで色んな味が食べられますよ
においつわり
症状
ご飯を炊いたときの匂いを嗅ぐと、気分が悪くなる。ということを聞いたことがある人もいるかもしれませんね。
特定の匂いで体調が悪くなる、という症状です。
私はこのつわりにはなりませんでしたが、私の母はこのタイプだったそうです。
ご飯を炊いたときの匂い以外にも、シャンプーや整髪料、どの匂いがトリガーになるのかは妊婦によります。
対策
他のつわりに比べると対策はしやすいほうです。
ご飯を炊いた匂いがダメなら、ご飯をよそうのを他の家族にやってもらう。または、もう炊かない。スーパーでお寿司のパックを買ったり、麺類やパンにしても良いんです。
無理に我慢する必要はありません。
匂いの元に極力触れないようにして、生活しましょう。
また、好きな匂いがあれば、ハンカチなどに香水を吹きかけて、いつでも嗅げるようにしておくと良いですね。嫌な匂いに遭遇してしまったときに、すぐに匂いをリセットできます。
▼麺類を多用する場合は、そば粉100%の十割そばにすると太りにくいですね
眠りつわり
症状
とにかく眠くて、何も手につかないという、症状です。
今までご紹介したつわりの中で、症状としては一番楽ですが、認知度が低く、周囲に理解してもらいにくい症状のため、怠けているのでは?と思われて、精神的に傷ついてしまうこともあるようです。
私の周囲では見たことが無いタイプです。あまり妊婦本人も、眠いだけなのでつわりと気付かず、友人知人などに話をしないので認知度が低いということもありえますね。
対策
もし妊婦がまだ子供のいない専業主婦なら、今だけと割り切ってたくさん眠らせてもらいましょう。無理につわりに逆らわなくても良いのです。
つわりの期間を、どうにかやり過ごしましょう。
ただ、すでに一人目の子供を抱えた妊婦や、仕事をしている妊婦にはたまったものではありませんね。
こうしたとき、あまり認知度の高くないつわりは、周囲から白い目で見られることもあって、悲しい思いをしたりもします。
ガムを噛んだり、ちょっとストレッチで体を動かしたり、お昼休みに仮眠をとったりしてやり過ごしつつ、こういうつわりもある、という話を簡単にでも周囲にしておきましょう。
▼ガムを噛むなら、キシリトールガムがおすすめですよ
よだれつわり
症状
唾液の分泌が異常に多くなる症状です。
とにかく四六時中、口のなかがよだれで一杯で、飲み込むことも出来ず、数分でしゃべることも出来なくなります。
発症する妊婦の数は少なく、世間の認知度は恐ろしく低いです。
症状としても、唾液が増えるという、周囲からしたら大したことではないため、まったく理解されません。
私は個人的には、このつわりこそが、地獄のつわりだと思います。
対策
まず、唾液というのは、誰しも2通りの分泌があります。
日常を送る上で、口の中を適度に湿らせる「安静時唾液」と、食事中に消化を助けるために分泌される「刺激唾液」の2つです。
よだれつわりは、この「安静時唾液」が異常になり、蛇口をひねったように、ジャブジャブと出てくるということです。
つまり、食事中は口の中が「刺激唾液」に切り替わるため、食事中は楽になるというケースが多いです。
自覚はあまりないかもしれませんが、食事中に食べ物と一緒に唾液を飲み込んでいるのではなく、口の中のモードが切り替わるので、楽になるのです。
これを踏まえて、ガムや飴などで、口の中の食事モードに切り替えることが出来ると、このつわりは抑えられます。
ただ、ガムや飴、程度では、脳が騙されないことも。
私の場合は、ダメでした。効果があったのは、キャラメルです。キャラメルは固いもの噛むという動きが良いのか、唾液の分泌が収まりました。
妊婦としては、太るのは厳禁ですが、私は妊娠中も満員電車で通勤していたため、通勤の間は、毎日キャラメルを20個くらい食べて、どうにか凌いでいました。
当然、太りましたので、あまりおすすめは出来ません。どうしても、外に出ないといけないときの緊急手段です。
▼この大きめのサイズの大袋入りを購入していましたよ
あとは、とにかく口から出すしかありません。
数分に一度、お手洗いに行って吐く、ティッシュなどを用意してそこに吐く、という対処方法です。
よだれつわりに関しては、別の記事でもまとめていますので、お困りの方はぜひご覧ください。
▼よだれつわりで苦しんだ体験談はこちら
つわりの恐ろしいところは、1回の妊娠で1つのつわり、というわけではないところです。併発して、複合型のつわりになることがあるのです。
私の場合は、吐きつわり、食べつわり、そして、よだれつわり、という順番でした。1回の妊娠で3種類のつわりなんて、本当に辛かったです。
においつわり+吐きつわり、という友人もいましたし、何が複合系で来るかは、妊婦によるとしか言えません。
いつか終わると分かっていても、本当に苦しいつわり。
上手く自分に合ったやり過ごす方法を見つけて、自分を大事にしてください。
認知度の低いつわりになってしまったとき、周囲の人があなたに優しくしてくれますように。
▼この記事を読んだ人はこちらも読んでいます